口内炎、ヘルペスなどと並び、口や唇のトラブルとして、よく見られる皮膚の病気です。
口の端が痛い~口角炎について~
口内炎、ヘルペスなどと並び、口や唇のトラブルとして、よく見られる皮膚の病気です。
こんにちは。
先日、当院Facebookでもお知らせしました、第8回徳島市在宅医療市民公開講座がYOUTUBEでご覧いただけるようになりました。
二つの症例をピックアップし、多職種で議論し合う、充実した内容となっております。
あきらかに歯が黒くなってるのに痛みがない。黒くなってないのに痛みがある。
虫歯の症状にも様々なパターンがあります。
虫歯にも、一般的な病気と同じように急性と慢性の2種類があります。
今回は、急性の虫歯(急性う蝕)と慢性の虫歯(慢性う蝕)のお話をしたいと思います。
まず、急性う蝕と慢性う蝕には、好発年齢や進行速度、進行形態などに違いがあります。
急性う蝕は、若い人に多くみられる虫歯で、進行速度が極めて速いという特徴があります。「穿通性(せんつうせい)」という進行形態をとり、下へ下へと穴が広がっていくため、歯髄炎(歯が痛い)の症状が現れるまでの期間も比較的短くなります。それだけに、早期発見・早期治療が重要となります。
慢性う蝕は、中高年の方がかかりやすい虫歯で、進行速度は比較的は遅くなります。「穿下性(せんかせい)」という進行形態をとり、浅いながらも横に広がっていくのが大きな特徴です。その過程で、「第三象牙質」と呼ばれる虫歯に抵抗する歯質が作られていくことから、虫歯が歯髄(歯の神経)まで侵攻するのに、かなりの期間を要します。さらに、象牙細管と呼ばれる微細な穴が塞がれるため、外からの刺激を受けにくく、「しみる」「痛い」といった症状も現れにくくなります。
色に関しても大きな違いが見られます。
急性う蝕では、軟化象牙質という軟らかい象牙質が多く生じることから、黄色味がかった比較的薄い着色が生じます。一方、慢性う蝕では軟化象牙質の産生はほとんど起こらず、患部が黒ずむのが特徴です。急性齲蝕の方が色で気が付きにくく、その分自覚するのが遅れるといえます。
むし歯でもないのに、冷たいものを食べたり飲んだりすると歯が「キーン」痛んだりしませんか?
「象牙質知覚過敏症」と呼ばれる症状です。
今回は、象牙質知覚過敏症の原因、症状が起こるしくみ(作用機序)、予防法、治療法についてお話します。
ひと口に「歯がしみる」といっても、その原因や症状は歯それぞれです。
いちばん有名なのは、むし歯で歯に穴が開き、むき出しになった神経に冷たいもの、酸味の強いもの、歯ブラシなどがさわってしみる場合ですね。
しかし、歯に穴が開いているわけでもないのに、冷たいもので歯がキーン、ズキーンとしみることがあります。
このような場合、「象牙質知覚過敏症」が疑われます。
歯みがきの力が強すぎると、歯根(歯の根っこの部分)がすり減ったり、歯肉(歯ぐき)がやせて下がってしまったりする場合が挙げられます。さらに、歯周病でお口全体の歯肉が下がり、歯根が露出してしまうことも原因の1つです。正常な状態では、歯肉におおわれて隠れている歯根が表面に露出し、さらに削られて歯髄(歯の神経)に刺激が伝わりやすくなって、しみることが多いです。
また、長年の歯ぎしりや食いしばりで歯が欠けてしまったり、根元の歯質が はがれてしまうことがあります。これも原因の一つです。
歯の表面は1~2㎜程度の厚みのエナメル質という硬い組織でおおわれています。その内部には象牙質というエナメル質より柔らかい組織があり、その象牙質が表面に見え出すと知覚過敏の症状がでやすくなります。
まずご自身で気をつけることは、刺激になる冷水は極力避け、歯磨剤の使用量を少なくしましょう。そして、やさしくブラッシングすること。
このような生活習慣の改善は、象牙知覚過敏症の再発や悪化を防ぐため、とても大切な心がけです。
歯科医院では個々の患者さんの病態に応じ、①薬剤により症状をやわらげる、②薬剤やレーザーを使って象牙細管内組織液を凝固させる、③表面に露出した象牙細管をレジンやグラスアイオノマーなどの歯科材料でフタをするなどの治療法があります。
ただし、象牙知覚過敏症の原因はさまざまであり、特定できない場合もあります。また、先述の治療法も一長一短であり、万能とはいえないため治療が非常に難しい場合もあります。
しかし、症状を緩和することは可能なことが多く、歯がしみて困っている方は、ぜひ一度、歯科医師にご相談ください。