顎の関節がカクカク鳴るけど・・・

 こんにちは。今回は、口を開け閉めするときに鳴る、顎の関節(顎関節)の音についてお話します。


顎関節症は、顎関節の動きになんらかの影響によって支障をきたし「顎が痛い」「口が開けにくい」「カクカク音がする」などの症状が現れている状態を総称して顎関節症といいます。
この顎関節で鳴る音を「クリック音」と呼び、口の開け閉めにも支障をきたし、開けづらい、またはひっかかりがありスムーズにお口を開けられないなどの症状を伴うこともあります。

この音が鳴る症状は、顎関節症の中でも最も多い症例であり、顎関節症に苦しむ患者さまの7~8割を占めるとの報告もあります。

顎関節は下顎頭(下あごの骨の突起)と上顎の骨の窪み、その間に介在する関節円盤で構成されています。口を開け閉めする際の下顎頭と関節円盤がこすれるとクリック音が鳴ります。

また、関節円板が前方にズレたまま元の位置に戻らないと「非復位性関節円板前方転位」となり、開閉口障害をきたすこともあります。
お口を開け閉めする時に「カクカク」「ガクガク」と音がして開け閉めしにくい場合、顎関節症の可能性があります。つまり、痛みがない場合でも、このような音をはじめ、顎関節症に当てはまる他の症状があれば顎関節症のリスクは高くなります。

「痛み」や「口が開けづらい」などの症状がある場合は早めに歯科医院に相談しましょう。