顎関節症は、顎の弱くなった現代人の病といわれているぐらいで、多くの方が悩まれているのではないでしょうか?
柔らかい食事が中心となり、噛む力が弱まり、顎関節を支える筋肉が弱まってきたことが、そもそもの原因とも言われています。
「顎関節症」と言っても様々なタイプがあります。
筋肉の障害によるもの
鈍い痛みが特徴で、痛むところを特定しにくく、頬や首・肩など顎関節から離れた部位で痛みを感じる場合もあります。噛むときに使う筋肉(咀嚼筋)が固くなり、動きが悪くなることで、鈍い痛みとなります。
靭帯の障害によるもの
顎を動かす際に、関節部にはっきりとした痛みがあれば、顎関節の靭帯の損傷によるものと考えられます。痛みの感覚としては、捻挫した足を動かすときのような痛みに似ています。
関節円板の障害によるもの
顎関節部には「関節円板」と呼ばれる組織があります。これは、顎関節のクッションの役割をするものです。これが、ズレることで、顎を動かす際に音がしたり、口を大きく開けられなかったりといった症状になります。
変形性関節症によるもの
変形性関節症とは、その名の通り、関節自体が変形してしまっているケース。下顎の関節部分の骨が削れたり新生したりして、関節自体が変形してしまう場合です。症状がない場合もありますし、異音や痛みが伴う場合もあります。
損傷する箇所は上記の4つがありますが、どれか1つではなく、複合的に損傷している場合も多いものです。
「顎関節症かな?」と思ったら、すぐに歯科医に相談しましょう。