カイスの輪① ー歯の要因ー

前回、むし歯が出来るには「歯の要因」「むし歯菌の要因」「糖の要因」「時間の要因」の4つの要因がありそれらが合致した時にむし歯ができるんです。というお話をしました。(むし歯といえばカイスの輪)
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今回は、要因1.「歯の要因」についてお話します。

1.歯並び
 歯並びがガタガタしているとどうしても歯磨きした後の磨き残しが多くなってしまいます。その結果、磨き残しが多いとどうしてもむし歯ができやすくなります。
綺麗な歯並びは、歯磨きで効率よくプラークを除去するために重要な要因になんです。
歯並びが悪い方は、歯ブラシを横に動かさず、縦に動かして1本1本歯を磨く意識でみがいてください。

2.歯の質
むし歯で歯に穴が開くのは、むし歯菌が出す酸によって歯が溶かされるからなんです。ですので、むし歯菌が出す酸に対して歯が耐えられるよう歯の質を強化してあげます。
それにはフッ素を塗るという方法があります。
歯はハイドロキシアパタイトという成分でできているのですが、フッ素を塗ることで化学反応が起き、フルオロアパタイトという成分に変化します。このフルオロアパタイトはハイドロキシアパタイトに比べてむし歯菌の出す酸に対して強いんです。だから、歯にフッ素をぬったり、フッ素入りの歯磨き粉を使ったりするんですね。

3.歯の形
奥歯の溝や歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間にむし歯ができた経験のある人は多いと思います。
こういった歯の複雑な形をしている所ってどうしても歯ブラシの毛先が届きにくいんです。
そして、みがき残しが増えむし歯になります。

奥歯の溝や歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間のような所は特に注意して歯をみがきましましょう!