カイスの輪② ーむし歯菌の要因ー

前回の「歯の要因」に続いて、今回は「むし歯菌の要因」についてお話します。 

お口の中には、さまざまな種類の細菌(常在細菌)が常時生息しており、その種類はなんと300~400種類とも言われています。さらに、細菌の総数で数えると、数千億個の細菌が生息していることになり、肛門より菌の数は多いともいわれています。

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では、どのようにして細菌がむし歯を作っていくのでしょう?

まず、お口の中に生息する細菌の中で、むし歯を作る菌は数種類います。
そのなかでも特に有名なのがストレプトコッカス・ミュウタンスという菌です。

まず、むし歯菌は砂糖を分解してネバネバした糊を作ります。この糊によってむし歯菌は歯に付着します。歯に付着したむし歯菌の数が多くなったものが歯垢(プラーク)になります。
ですから、歯垢はむし歯菌のかたまりなんです。

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一方、むし歯菌が砂糖を分解するときにが発生します。
歯みがきをせず、ほっておくと口の中はどんどん酸性に傾いていきます。
お口の中の酸性度がpH5.4(臨界pHと言います)以下になると、歯が溶かされて穴が開きます。これがむし歯の穴なんです。

むし歯菌の塊であるプラークを取り除き、すみずみまで歯の表面をツルツルの状態にすること(プラークコントロール)がむし歯予防の一番の方法なんですね。