こうして治す。知覚過敏!

前回は、鋭い歯の痛みに悩まされる、知覚過敏症のメカニズムについてお話しましたね(コラム:どうしてなるの?知覚過敏!!)
今回は、知覚過敏症の治療方法についてお話しします。

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歯ブラシの種類を考える。
まず歯ブラシの選択に気を付けましょう。歯ブラシの毛先は、できるだけ柔らかいものを選び知覚過敏になっている歯の部分への刺激を軽くします。注意しなければならないのは、磨くときの強さです。知覚過敏の部分は、歯の表面が薄くなっており歯の神経との距離も近いため、ゴシゴシと強く磨かず、鉛筆持ちで優しく小刻みに歯ブラシを動かして歯を磨きましょう。

もうひとつ大事なポイントは、歯磨き粉です。
市販されている歯磨き粉の多くには、研磨剤が含まれています。本来この研磨剤は、歯垢などのしつこい汚れを落とすのに非常に有効なのですが、歯を削るおそれもあります。出来る限り研磨剤のような成分が入っていない歯磨き粉を使用することが望ましいと言えます。
また、知覚過敏の症状をおさえる成分が入っている、知覚過敏用の歯磨き粉というのもありますので、こちらを使用することをおススメします。


マウスピースで「歯ぎしり」撃退。
「歯ぎしり」が原因となって知覚過敏を引き起こしているタイプの方は、マウスピース(ナイトガード)を寝ている間に装着することによって歯ぎしりを自然に治していきます。
 「噛みしめ」が原因となっているタイプの方は、学校や職場で受けるストレスを減らしていくか、解消する方法を考えていきます。場合によっては、昼間用マウスピースを装着し、「噛みしめ」に対応していきます。

知覚過敏用の薬を塗る。
歯科医院では、知覚過敏に効く薬を用意しています。ダメージを受けている歯の表面に、その薬を塗ることで、痛みを抑えます。具体的には、歯の表面をコーティングすることによって、外からの刺激が中の方へ伝わるのを防ぎます。

どうしても治らない場合は神経を抜く。
これら全てに効果がない場合もあります。その時は、痛みを感知する神経自体を抜かなければなりません。少し強引な発想に思えますが、一般的に行われている治療ですのでご安心ください。

知覚過敏症で悩まれている方は、はやめに歯科医師にご相談ください。