皆さんこんにちは。
今回は、口腔体操の方法をわかりやすく説明してある動画を見つけたのでご紹介します。
「オーラルフレイル」は、口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含み、身体の衰え(フレイル)の一つです。これら概念は東京大学高齢社会総合研究機構の辻哲夫特任教授、飯島勝矢教授らによる大規模健康調査(縦断追跡コホート研究)等の厚生労働科学研究によって示され、この研究をきっかけにさまざまな検討が進められています。
この「オーラルフレイル」とは、健康と機能障害との中間にあり、可逆的であることが大きな特徴の一つです。つまり早めに気づき適切な対応をすることでより健康に近づきます。この「オーラルフレイル」の始まりは、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増える、口の乾燥等ほんの些細な症状であり、見逃しやすく、気が付きにくい特徴があるため注意が必要です。
日本歯科医師会が作成した「口腔体操の動画」です。
↓ ↓ 下記URLをクリックしてくださいネ!!↓ ↓
日歯8020テレビ 口腔体操でオーラルフレイル予防 – YouTube
是非、食前に口腔体操を行いオーラルフレイルを予防しましょう!!
今回は「口角炎」についてお話します。
口角(唇の左右両端の部分)は、顔の中でもとくに皮膚が薄く、刺激を受けやすい、荒れやすい性質をもっています。唇の両端(口角)にカサカサする・赤くなる・腫れる・かゆくなる・ひび割れるといった炎症が、起こる症状です。
口内炎、ヘルペスなどと並び、口や唇のトラブルとして、よく見られる皮膚の病気です。
発話や食事の際にしみたり、大きく口を開けると口角が裂けるため、痛みをともない、炎症を繰り返してしまうのも特徴のひとつです。
口角の炎症の原因
(1)唾液の消化酵素
(2)カンジタ菌
(3)ビタミン不足
(4)胃の不調
の4つが挙げられます。一般的に、疲労・ストレス・睡眠不足が続くと、免疫力の低下につながります。免疫力が低下した体に、先に挙げた4つの原因が重なることで、口角炎が発症します。
対処法&予防策
1.唇・口角をなめない、触らない。
※唾液には消化酵素が含まれているため、それが刺激となり、唇の乾燥を助長させてしまいます。
2.刺激の少ないワセリンやリップクリームで保湿する。
3.ストレスや疲労をためず、十分な睡眠をとる。
4.ビタミンB群を摂取する
(ビタミンB2:ヨーグルト、牛乳、卵、ほうれん草など)
(ビタミンB6: 魚・牛肉・豚肉・レバーなど)
5.抗真菌薬・抗菌薬の軟膏の塗布
症状の改善がみられない、炎症が1週間以上続く場合は皮膚科や歯科・口腔外科の受診をおすすめします
こんにちは。
先日、当院Facebookでもお知らせしました、第8回徳島市在宅医療市民公開講座がYOUTUBEでご覧いただけるようになりました。
第8回徳島市在宅医療市民公開講座 – YouTube
二つの症例をピックアップし、多職種で議論し合う、充実した内容となっております。
歯科医師会からは僕が参加していますので、是非ご覧ください。
あきらかに歯が黒くなってるのに痛みがない。黒くなってないのに痛みがある。
虫歯の症状にも様々なパターンがあります。
虫歯にも、一般的な病気と同じように急性と慢性の2種類があります。
今回は、急性の虫歯(急性う蝕)と慢性の虫歯(慢性う蝕)のお話をしたいと思います。
まず、急性う蝕と慢性う蝕には、好発年齢や進行速度、進行形態などに違いがあります。
急性う蝕は、若い人に多くみられる虫歯で、進行速度が極めて速いという特徴があります。「穿通性(せんつうせい)」という進行形態をとり、下へ下へと穴が広がっていくため、歯髄炎(歯が痛い)の症状が現れるまでの期間も比較的短くなります。それだけに、早期発見・早期治療が重要となります。
慢性う蝕は、中高年の方がかかりやすい虫歯で、進行速度は比較的は遅くなります。「穿下性(せんかせい)」という進行形態をとり、浅いながらも横に広がっていくのが大きな特徴です。その過程で、「第三象牙質」と呼ばれる虫歯に抵抗する歯質が作られていくことから、虫歯が歯髄(歯の神経)まで侵攻するのに、かなりの期間を要します。さらに、象牙細管と呼ばれる微細な穴が塞がれるため、外からの刺激を受けにくく、「しみる」「痛い」といった症状も現れにくくなります。
色に関しても大きな違いが見られます。
急性う蝕では、軟化象牙質という軟らかい象牙質が多く生じることから、黄色味がかった比較的薄い着色が生じます。一方、慢性う蝕では軟化象牙質の産生はほとんど起こらず、患部が黒ずむのが特徴です。急性齲蝕の方が色で気が付きにくく、その分自覚するのが遅れるといえます。
むし歯でもないのに、冷たいものを食べたり飲んだりすると歯が「キーン」痛んだりしませんか?
「象牙質知覚過敏症」と呼ばれる症状です。
今回は、象牙質知覚過敏症の原因、症状が起こるしくみ(作用機序)、予防法、治療法についてお話します。
歯がしみる原因は色々
ひと口に「歯がしみる」といっても、その原因や症状は歯それぞれです。
いちばん有名なのは、むし歯で歯に穴が開き、むき出しになった神経に冷たいもの、酸味の強いもの、歯ブラシなどがさわってしみる場合ですね。
しかし、歯に穴が開いているわけでもないのに、冷たいもので歯がキーン、ズキーンとしみることがあります。
このような場合、「象牙質知覚過敏症」が疑われます。
象牙質知覚過敏症の原因は?
歯みがきの力が強すぎると、歯根(歯の根っこの部分)がすり減ったり、歯肉(歯ぐき)がやせて下がってしまったりする場合が挙げられます。さらに、歯周病でお口全体の歯肉が下がり、歯根が露出してしまうことも原因の1つです。正常な状態では、歯肉におおわれて隠れている歯根が表面に露出し、さらに削られて歯髄(歯の神経)に刺激が伝わりやすくなって、しみることが多いです。
また、長年の歯ぎしりや食いしばりで歯が欠けてしまったり、根元の歯質が はがれてしまうことがあります。これも原因の一つです。
歯の表面は1~2㎜程度の厚みのエナメル質という硬い組織でおおわれています。その内部には象牙質というエナメル質より柔らかい組織があり、その象牙質が表面に見え出すと知覚過敏の症状がでやすくなります。
歯がしみ出したらどうすればいいの?
まずご自身で気をつけることは、刺激になる冷水は極力避け、歯磨剤の使用量を少なくしましょう。そして、やさしくブラッシングすること。
このような生活習慣の改善は、象牙知覚過敏症の再発や悪化を防ぐため、とても大切な心がけです。
歯科医院では個々の患者さんの病態に応じ、①薬剤により症状をやわらげる、②薬剤やレーザーを使って象牙細管内組織液を凝固させる、③表面に露出した象牙細管をレジンやグラスアイオノマーなどの歯科材料でフタをするなどの治療法があります。
ただし、象牙知覚過敏症の原因はさまざまであり、特定できない場合もあります。また、先述の治療法も一長一短であり、万能とはいえないため治療が非常に難しい場合もあります。
しかし、症状を緩和することは可能なことが多く、歯がしみて困っている方は、ぜひ一度、歯科医師にご相談ください。
徳島市 市役所の近くの歯医者です。木曜日もやってます。