歯石ができる仕組み

よく歯医者さんやTV・雑誌等で耳にする「歯石」
皆さん歯石についてどのくらいご存知ですか?

歯石は、歯垢が「2日間」経過して固まったものです。一度歯にこびり付いた歯石は、どんなに歯みがきしても落とすことはできません。

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歯石は唾液によって歯垢が“石灰化”したもの

歯石は歯に付着した歯垢が固まってできたものです。唾液の中に含まれているミネラル成分(リンイオン・カルシウムイオン)が歯垢を“石灰化”させできたものです。歯石自体は直接害のあるものではないのですが、歯垢が付着する足場となり歯周病を悪化させる大きな原因になります。

 歯石は放置すると歯垢が溜まる原因となる

歯石はザラザラとしていて石のように固いものです。そのザラザラした歯石は、歯垢が付着しやすいように、“足場”のような状態になっていることから、歯石を放置すると歯垢が溜まりやすくなります。

また、歯石は時間が経過すると取りにくくなり、長期経過した歯石は除去するときに痛みを伴います。そうなる前に早めに除去することが望ましいです。歯石が付着しないようにするためには、歯石の原因となる歯垢を日頃からきちんと取り除かなければいけません。

 唾液が作られる器官の出口は歯石が付着しやすい

歯石が付きやすい場所は「下顎の前歯の裏側」や「上顎の奥歯の頬側」といわれています。この2つの場所は、「舌下腺(ぜっかせん)」と呼ばれるお口の中で唾液を作る器官の出口に近い場所です。この舌下腺の近くにある歯に歯垢が溜まると、唾液の作用により石灰化するので、歯石が付着しやすい場所となります。

 出血があるところには歯石が付着しやすい

歯石は血液によっても作られます。歯茎に出血が見られたり、歯周ポケットの中で出血を起こしていると、歯石が作られてしまいます。出血が原因による歯石は、特に歯周病を悪化させますので、注意が必要です。出血のない健康な歯茎を保つことは、歯石の予防に大きく影響します。

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歯石を付けないために行うこと

歯石を付けないためには、お口の中に歯石の原因となる歯垢を溜め続けないことと、出血のない健康な歯茎を保つことが大切になります。
歯垢をしっかり除去するには、毎日の丁寧なブラッシングに加え、歯の隙間を掃除するためのデンタルフロスや歯間ブラシを活用することをおススメします。