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「歯科医院のオーダーメイドマウスガード」VS「市販のマウスガード」

スポーツマウスガード(マウスピース)にはスポーツ用品店などで販売されている市販のものもありますが、「ずれたり」、「はずれたり」する事が多く見うけられます。これでは発音がしにくいばかりか、いざというときにしっかりと機能しなくなります。
また、「咬み合わせ」を考慮していないマウスピースは、顎の関節を悪くしたり、プレーに集中できなかったりと不都合なことが多く生じてしまいます。さらに、マウスピースの厚みが薄い商品が多いため、短期間で破損するケースが多く、歯科医院のオーダーメイドで作るマウスピースと比べ、 お口の保護能力は10分の1 といわれています。
 
歯科医院で作るマウスピースは、個人の歯型を基に作成するため、市販品のような不都合はなく、しっかりと食いしばれるマウスピースを作成することができます。

安全かつ、体のバランスの向上、筋力アップがみられ、競技の種類によっては、競技能力の向上につながります。

ホワイトニングのメカニズム

多くの患者様にご好評いただいております、当院のホワイトニングシステム

「ホワイトニングってどうして歯が白くなるのですか?」というご質問をよく聞かれます。
そこで今回はホワイトニングのメカニズムについてお話します。

ホワイトニングのメカニズム

ホワイトニングのお薬の中には過酸化水素(オフィスホワイトニング)や過酸化尿素(ホームホワイトニング)が入っています。この過酸化水素や過酸化尿素が歯の成分であるエナメル質と象牙質などを通過する性質に基づいています。

これらの酸化物質が酸素ラジカルに変わり、エナメル小柱(エナメル質の構造体)の間を通過し、歯の着色の原因である色素分子の結合を切断します。歯の構造は変化しませんが、歯の色調が明るくなります。

多くの研究により歯のホワイトニングにおける過酸化物の効果が証明されています。エナメル質、象牙質、充填物、補綴物はホワイトニング材によってその物性は影響を受けません。

 

最終糖化産物 AGEs (Advanced Glycation Endproducts)

今回はAGEsについてお話します。日本語で言うと最終糖化産物
健康・美容の分野で注目されているkeywordですが、みなさんご存知でしょうか?

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AGEsとは・・・

食事などで摂取したと体内のタンパク質が結びつき体内で加熱生成された老化物質です。ヒトの健康や加齢に関わる物質として近年研究が進んでいます。
健康的な生活を送っている方は、加齢に伴うAGEsの築盛はさほど多くはないのですが、不適切な食生活や生活習慣、運動不足などが重なると体内でのAGEsの築盛は増加していきます。
そのため、AGEsの値は「生活習慣の成績表」とも言われています。

AGEsと病気・・・・

AGEsが血管に蓄積すると心筋梗塞や脳梗塞、骨に蓄積すると骨粗しょう症、目に蓄積すると白内障の一因となります。AGEsは美容のみならず、全身の健康に影響を及ぼしていると言えます。

体のあちらこちらで深刻な病気を引き起こすリスクとなるAGEsを体内に溜めない生活・減らす生活を送ることが大切です。

歯周病と心筋梗塞の関係

以前、糖尿病と歯周病の関係についてお話しました。

今回は、心筋梗塞と歯周病についてお話します。
歯周病菌は歯肉から血管をとおって心臓に移動し、血管壁で炎症を起こすと動脈硬化を起こし心筋梗塞の引き金となります。
動脈硬化の部分からは、肺炎クラミジアなどと並んで、歯周病菌が数多く発見されているのです。

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心筋梗塞×歯周病

歯周病の人は、心筋梗塞などの心臓血管疾患にかかる確率が高いといわれています。

 最近、重視されているのは、脳梗塞、心筋梗塞や動脈硬化症などの原因となるアテローム血栓症です。このアテローム血栓症は、酸素や栄養を運ぶ太い動脈の中で血栓を作って症状を引き起こします。

 この血栓を作る危険因子は、血管の損傷、喫煙、高コレステロール血症そして歯周病のような細菌感染です。歯周病原菌から遊離される内毒素は、歯肉から血管に侵入し、血管内に炎症を引き起こすため、血栓がつくられます。

 さらに、歯周病原菌は血小板を凝集させることから、血栓がつくられる可能性もあると言われています。

常日頃からお口の中をケアしておくことは、心筋梗塞の予防にもつながるということですね。

 

 

 

デンタルフロス使ってます??

今日はデンタルフロスのお話をしてみます。

みなさん毎日、毎食後歯みがきをされてると思います。
毎食後でなくても朝起きた時、夜寝る前の2回は歯をみがくという方もいるかもしれません。その歯みがきの時にひと手間加えていただきたいのが、「デンタルフロス」。いわゆる糸ようじによる口腔ケアです。

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歯と歯の間の歯垢(プラーク)の除去率についてはこんなデータがあります。

 

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デンタルフロス/歯間ブラシの使い方|お役立ち情報|サンスターより引用)

 

「ブラッシング」とはいわゆる「歯ブラシによる歯みがき」のことです。

歯ブラシだけでは歯垢は約60%しかとれていないということです。

これがフロスを併用することで歯垢の除去率は80%近くにまで上がります。

ぜひとも、1日のうち1回はデンタルフロスを使って口腔ケアしてみて下さい。

 

奥歯の抜歯後、そのままにしてませんか・・・・?

奥歯を抜歯した後、どうすればいいのか迷ってそのままにしている方も多いと思います。奥歯のように見えないところであればそのままでもいいのかなと思ってしまうこともあるかも知れません。
しかし、奥歯を抜いたまま放置するとかみ合わせが狂って、体のバランスまで崩れてしまうこともあるのです。
それだけ奥歯は重要なのです!!
今回は、奥歯の役割や抜歯後そのままにするとどうなってしまうのかをお話します

脱落歯

噛み合う歯が伸びてくる

上下の歯は、咬み合うことによって伸びて来ずそこに留まっています。上下どちらかの噛み合う歯がなくなると、今までかみ合っていた歯が伸びるように動いてきます。歯だけが伸びて埋まっている骨から徐々に出てきてしまうこともあれば、骨ごと動いてしまうこともあります。

前後の歯が倒れてくる

歯は常に前に動こうとする性質があります。抜歯すると無くなった部分を補おうとして後の歯が前に倒れてきます。斜めになってしまった歯は汚れが溜まり、虫歯や歯周病になりやすくなります。また、その後治療をしようとした時に戻すのに時間がかかります。

奥歯がなくなると出っ歯になる

奥歯は顎やかみ合わせを支える重要な柱になっています。奥歯が無くなると噛み合わせが低くなり、前歯が強くぶつかるようになります。その結果、前歯が外に倒れて徐々に出っ歯になってしまいます。

発音がしにくくなる

奥歯がないと話す時にそこから息が漏れてしまい、ラ行が聞き取りにくい発音になります。発音はご自身ではわかりにくいのもですが、奥歯がなくなると舌の位置や頬の筋肉の位置が変わり、話にくくなることがあります。

噛み砕くことが出来ず胃腸に負担がかかる

奥歯が1本失うことによって噛む力は30%~40%も低下してしまいます。歯によって食べ物をしっかり噛み砕くことができないため、胃腸に負担がかかってしまいます。年齢が若いうちはそれほど負担にはなりませんが、年齢とともに胃腸への負担は大きくなります。

顔の形が変わってくる

片方の奥歯がなくなることによって、噛み癖が付いてしまいます。奥歯がある方ばかりで噛むようになり、顔の周りにある噛む筋肉の太さが変わってきます。噛める方の顔は張りがあり、噛めない方の顔は張りがなくなり年を取ったような顔になります。そのため左右の顔が違って見えてしまいます。

体のバランスが崩れる

奥歯がなくなり噛み合わせのバランスが崩れることによって、体のバランスも崩れることがあります。顎は奥歯と顎の関節によって位置が決まります。奥歯がなくなることによって、顎の位置が変わってしまい、体全体が歪んでしまい、平衡感覚が失われてしまうこともあります。

認知症のリスクが上がる

顎の筋肉や顎の神経は頭や脳に直接つながっています。奥歯でしっかり噛むことによって脳は刺激を受け、活性化します。それによって認知症のリスクを下げることができます。また、成長期の脳の発育にも奥歯でしっかり噛むことは重要です。

スポーツの時、瞬発力が失われる

瞬間的に力を入れるとき、奥歯で食いしばることによって体の体幹を固定します。奥歯で食いしばれないと体のバランスが崩れ、瞬間的な力を出すことができなくなります。

抜歯した奥歯をそのままにせず、インプラントや入れ歯、ブリッジなどで治療しておくことはとても大切な事です。

意外と知らない入れ歯の役割

歯を失った方にとって、入れ歯は食事を摂るために必要なものであることは皆さんもご存知かと思います。

入れ歯は食べること以外に、様々な面で多くの役割を担っています。

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入れ歯の役割

●残っている歯を助ける
入れ歯を装着することで残っている歯にかかる負担を減らすことができます。義歯がないと残りの歯に負担がかかり、そしてそれらの歯が徐々に駄目になり、義歯は更に大きくならざるを得ません。

●嚥下時の圧力を高める
上下の歯があることにより下顎のあるべき場所が確定します。そうして下顎が固定されることによって嚥下時に舌に力を入れやすくなり、その結果嚥下圧が高まり、誤嚥のリスクが低くなります

●咬むことにより脳へ刺激を与える
咬む刺激が脳に伝わり、認知症予防につながると言われています。

●唾液の分泌を促す
よく噛むことは唾液を出し、消化を助け、舌や頬を使うことで機能維持や口腔内の自浄作用にもつながります。

●顔貌が整い、言葉がはっきりする
入れ歯を入れたら10才くらい若返ったと言われた。」というお話はよく耳にします。入れ歯を入れることで、しゃべる言葉もはっきりします。

●直立した姿勢が安定し、歩行の安定にもつながる
体の平衡感覚が保たれ歩行の安定にもつながります。そのことで、外出する気持ちが芽生え「ひきこもり改善」につながります。

入れ歯を入れる事は人の健康を維持する上でとても大切な事です。

入れ歯が合わないという方は歯医者さんで入れ歯を調整してもらい、積極的に入れ歯を使うようにしましょう!!

 

大地に足をつけ、しっかり咬もう!!

子供の成長にとって噛む習慣は非常に大切な役割があります。
今回は噛むことの大切さについてお話したいと思います。

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よくかむことが丈夫な歯とあごをつくる。

健康な歯や歯並びを作るには、しっかりとしたアゴを作る事が大切です。
しっかりしたアゴを作る秘訣は、食べ物をよくかむこと。
かむ刺激がアゴに伝わりアゴの骨を刺激し成長を助けます。正しい顎の成長は「綺麗な歯並び」にもつながります。
また、かむ刺激は脳にも伝わり、脳の発育も助けます。
だからと言って、特別にかたいものばかりを食べる必要はありません。
できるだけ多くの食材をそろえ「よくかんで食べようね」と声をかけてあげましょう。

足をつけて食べると、かむ力は約20%もアップする。

食事の時に足がブラブラしていると、身体に力が入らず姿勢が悪くなり、かむ力も弱くなってしまいます。
ステップがある椅子の場合はしっかりステップに足をのせましょう。
足がとどかないような背の高い椅子を使う場合は、厚い雑誌などを床に置いて、足がブラブラしないように調節し、正しい姿勢で食事ができるよう工夫しましょう。

ビタミンBとビタミンEも積極的に~アンチエイジングと食事⑥~

アンチエイジングと食事のお話!
今回は「ビタミンB」と「ビタミンE」についてのお話です。

ビタミンB群

ビタミンB群にはビタミンB1、B2、 B6、 B12、 ナイアシン、ビオチン、パントテン酸、葉酸の8種類があります。
エネルギーの代謝を活発にして疲れをとったり、細胞の新陳代謝を高めて肌や髪の健康を維持したり、ホルモンの分泌を調整するなどのさまざまな働きがあります。

ビタミンB群を多く含む食品には、胚芽米、納豆、レバー、牛乳、小松菜、緑黄色野菜などがあります。

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ビタミンE

ビタミンEは脂溶性のビタミンで、体内で発生して体を内側から傷つけて錆びさせる活性酸素を取り除くすぐれた抗酸化力があります。また血管をきれいに保って血行を促進したり、血栓などをできにくくする働きもあります。

ビタミンEを多く含む食品はアーモンド、落花生、ひまわり油、紅花油、すじこ、イクラ、かぼちゃ、ほうれん草、玄米などがあります。

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神経が病むと歯が黒くなる理由

以前、歯が黒くなる理由についてお話しましたが(参照:この歯黒いんですけど・・・)今回は、歯の神経の病気と歯が黒くなる理由についてお話します。

死んだ神経をそのままにしたり、中途半端な治療のままでいると、歯髄のなかに通っている血液中のヘモグロビンから鉄イオンが遊離して、歯を中から暗褐色に変色させます。
また、歯の神経が入っていた管(歯髄腔)に色んな着色物(飲み物、食べ物、細菌など)が浸透して、歯に着色させることもあります。

黒色

そして、歯の中についた色が透けて見えたり、その着色物質が白い歯の中の細い管を通って、表面に滲み出るようになります。
そのため、神経が生きている歯より、黒ずんで見えるんです。

また、歯の神経が充血したり出血していると、歯が赤く見えることもあります。

歯が痛み出したら、早めにしっかり治療をうけるようにしましょう!!